Pandaおにぎりのゆるーい話

いわゆる”在日”ならではの国際結婚の壁や日々のいろいろをゆるり~っと!Things about International marriage and the difficulty of being a resident in other country. And some daily life !

国際結婚の手続き①~日本とスイス~

目次

 はじめに

日本では、市役所に婚姻届を提出したら、晴れて夫婦ですね!

ですが国際結婚はそうはいきません。様々な種類を集め、審査を通らなければ、”婚姻届をもらう”という所にさえ、たどり着けません…。まさに今の私たちの状況です…!

日本に帰国する前々から、婚姻手続きについて念入りに調べたのに、まさかの落とし穴があったのです。私たちの場合はちょっと特殊ではあると思うのですが、それはまた次回で詳しくお話します!今回はとりあえず、一般的な流れや手続きに必要なものなどをシェアしていきます!

 

一つだけ注意を!

 書類集めなど、手続きにとりかかる前に一つだけ注意点があります。それはスイスは各自治体、カントンの権限が強く、各種手続きの内容や必要書類も各自治体、カントンで異なるということです。祭日とかも違うんですよ~!違う自治体というよりも違う国みたいな感じですよね。

それに加え、個人や時期によっても対応が変わる可能性があるので(まさに今コロナ渦で私たちの婚姻手続きは低迷中です…そして私の個人の問題も加わり、窮地に立たされております…)、結局は ”これなら絶対大丈夫!” というものがありません。なので、あくまで参考程度にお考え下さいね!

実際に手続きをはじめる前には自分で各機関に問い合わせてから、次のステップに進んでくださいね!

しかし、その問い合わせがまた大変なのです!!いやあ、国際結婚って大変!としか言いようがありません(笑)

問い合わせも1箇所や1回では済ませられず、たらい回しにされたあげく、結局答えが見つからないこともあります。まさに四面楚歌!そんな状況に陥ってもご安心ください。みなさんが体験するかもしれない全ての障害、間違いなく全部私、ぶつかっていますので、ひとつひとつ紹介しています!(笑)もちろん対処法も。

冒頭でも言いましたが、今回はとりあえずスムーズな婚姻手続きの場合の紹介です。

なぜかというと、私たちもまだ”婚姻届をもらう”所でさえ、たどりついていないので!!

 

 国際結婚の流れ

 

①婚姻手続きをする国を決める

(スイスでの婚姻/日本での婚姻/第3国での婚姻)

私たちは、”スイスでの婚姻”を選んだので、以下はその場合の流れです。

②書類を集めて、在日スイス大使館で手続き&申請

”結婚準備のための滞在許可書”と”長期ビザ(D-type)”の申請をします。

必ず、在日スイス大使館で申請をしないといけない点は、注意が必要です!スイスに在住の方は、在住地の戸籍役場で書類を提出できますが、それ以外の方は、”結婚準備のための滞在許可書”による渡航&滞在でしかその後の結婚準備に進めません。ほかの有効な滞在許可書(シェンゲンなど)を保持していたり、必要なすべての書類を持っていたりとしても、です。

③各機関の審査を得て、婚姻準備のための滞在許可書が下りる

通常は2~3ヶ月で許可が下ります。しかし私たちの場合は、コロナ渦で時短+在宅+コロナ対応で、婚姻手続きは優先順位が低いらしく、2020年12月に電話で問い合わせた時は、5~7ヶ月かかる可能性もあると言われました。

④スイスへ渡航→市役所で手続き&結婚式

スイスは婚姻届を市役所に提出するときに、その場で結婚式が行われ、その後やっと夫婦として認められます。結婚式はすぐにできるものではありませんので、先に市役所に行き、予約をする必要があります。

 

 婚姻手続きに必要な書類

 

在日スイス大使館のホームページでも分かりやすく記載されていますが、

www.eda.admin.ch

 

スイス人パートナーの

  • パスポート
  • 身分事項証明書

(実際の名称は Personenstandsausweis/Certificat individuel d’état civil  というもので、日本で言う婚姻要件具備証明書” と似たものとお考え下さい。Croissantはネットで市役所から取り寄せていました!1~2週間で届いたと思います。スイスは市役所に行かなくてもネットで簡単にすぐ手続きできることに本当に驚きました!)

  • 住民票

 (日本在住の場合にのみ必要です。氏名にカタカナ表記が入ったものでなければ、手数料はかかるそうですが、在日スイス大使館で国籍、大使館登録済証明書を発行でき、代用できます)

 

日本人自身の

それぞれ6ヶ月以内に発行された原本が1通ずつ必要です。

上記の書類の他、前夫/妻と離婚、死別された方は、離婚の確定日が記載されている戸籍謄本又は離婚届受理証明書、配偶者の死亡が記載されている戸籍謄本又は死亡届受理証明書が必要です。
また、提出する際、すべての書類にアポスティーユ証明をつけなければいけません

 アポスティーユ証明とは?

詳しくは、外務省のホームページ→公印確認・アポスティーユとは|外務省に記載がありますが、ざっくり言うと、市役所などで手に入れた書類を外務省が「はい、本物ですよー。」と認証することです。ざっくりすぎました?(笑) でも、本当にそれだけなんです。

安全安心な日本で育った平和ボケしている私からすると、コピーしただけで”コピー”と浮き出るような特殊な紙に、偉い人の名前や直々の署名がついてて、公印も押されてて、そんな書類をどう偽造すんねん!!この書類をどうやったら本物じゃないと疑えるんねん!!と思ってしまいますが、必要書類なので、素直に従うしかありません。

ラッキーなことに公証人制度(詳しくは別記事で紹介しますね!)と違い、郵送申請&手数料無料で、手続きも簡単なので、大丈夫です!

 

申請書・委任状のダウンロード|外務省←ここから申請書を印刷し、見本に沿って記入後、

  • 証明が必要な公文書(発行日より3か月以内の原本)
  • 申請書(公印確認またはアポスティーユ)
  • 身分証明書(運転免許証、住基カード、パスポート、在留カードのいずれか)
  • レターパックなど返送用封筒(返送先要記入)

外務省領事局領事サービスセンター 証明班まで郵送すれば、土日祝日を除いて、3日くらいで返送してくれます!コロナ対策で、東京本省は郵送のみの対応になっていますのでご注意を!大阪分室は急ぎの場合は窓口でも対応可能とのことなので、問合わせてみてください。(2021年3月10日現在)

www.mofa.go.jp

 最後に

ふたり揃って一緒に在日スイス大使館に行けることが一番望ましいですが、私たちのように、コロナでどうしても入国できないなどの場合もありますよね!その場合は、1人で手続きをしに行くのですが、スイス人パートナーの必要書類は原本ではなく、コピーで大丈夫です。しかし、出生地、現住所、母方の旧姓を事前にその場で書けるようにしましょう!在日スイス大使館にて記入する書類で聞かれます!記入時間は1時間弱とのことなので、時間に余裕を持って伺いましょう

 

 ではでは、基本編はこのあたりで…幸運を祈っております!一緒に頑張りましょう!!